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【日産 セレナ(先代)】新型登場で安くなる? 先代相場を調査

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【日産 セレナ(先代)】新型登場で安くなる? 先代相場を調査

中古車購入ガイド [2023.02.17 UP]


【日産 セレナ(先代)】新型登場で安くなる? 先代相場を調査
 2022年11月、日産 セレナがフルモデルチェンジを受けた。セレナといえば、国産5ナンバー(一部3ナンバー)ミニバンで、トヨタ ノア/ヴォクシーやホンダ ステップワゴンとしのぎを削る超人気モデル。そんなセレナの新型ゆえ、待ちに待っていたひとも多いのではないだろうか。新型セレナは、e-POWERが第2世代となり、先進運転支援技術「プロパイロット」が全車標準装備されるなど進化の幅が大きい。しかし、より手頃な予算で探すなら先代モデルに注目したい。新型が登場したことで、先代は物件が増えて相場が動く可能性が高い。今回は、各グレード別の中古車相場を紹介していこう。

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日産 セレナ(5代目/C27)ってどんなクルマ?

2016年8月発売モデルのデータ(ハイウェイスター)

新車時価格帯(2016年8月)
 2016年8月にフルモデルチェンジを受けた日産セレナは、初代(バネットセレナ)から数えて5代目となった。新しくなったセレナは、全長はほぼ同じサイズとしながら室内長を180mm拡大し、全席の膝まわりのスペースが改善している。装備面では、クルマに触れなくても開閉できる「ハンズフリースライドドア」、フルオープンだけでなく上側だけ独立して開閉可能な「デュアルバックドア」を採用したこともトピック。また、同一車線自動運転技術「プロパイロット」を導入。これは、高速道路などの自動車専用道路において、前方の車両と距離を保ちつつステアリング操作を自動で行う先進装備である。この装備はセレナを皮切りに、エクストレイルやリーフなどにも拡大採用されていった。

 デビュー当初のパワートレインは、150馬力の2.0L 直4ターボ+CVTを搭載。通常の内燃機関のほか、モーターを搭載したマイルドハイブリッド仕様が選べる。駆動方式は2WDと4WDを設定。また、2018年2月には「e-POWER」も登場した。こちらは、発電用1.2Lエンジンに駆動用モーターを組み合わせた電動化モデルとなっている。


改良遍歴は?
 2017年2月、セレナの福祉車両として、チェアキャブ「スロープタイプ」が追加された。車両の後方に手動式スロープと車いす固定装置を装着し、バックドアから車いすに乗ったまま車内に乗り込めるのが特徴となっている。同年11月には、カスタムされた内外装や専用チューニングサスペンションを装備した「NISMO」も設定された。

 2018年1月、オーテックジャパン(現日産モータースポーツ&カスタマイズ)が手がける「AUTECH」が追加された。エクステリアにはメタリックシルバーの専用パーツや17インチホイールを採用。足まわりには専用チューニングサスペンションを採用したのが特徴である。

 2018年2月、電動化モデルの「e-POWER」が追加された。ワンペダルでドライブできる独特の走り味はもちろん、JC08モード燃費で26.2km/Lという低燃費も魅力となっている。2018年9月には、「e-POWER」に標準装備されるハイビームアシストを、2.0Lモデルにも拡大設定。さらに、最高速度認識検知および一時停止標識検知機能が追加された。また「踏み間違い衝突防止アシスト」は前方の歩行者を検知可能となるなど、安全性が高められている。

 2019年8月、マイナーチェンジで内外装のデザインを一新。ダブルVモーショングリルとクロームを用いたフロントマスクは、存在感をより高めている。また、ハイウェイスターには縦長のリアコンビランプを採用。そのほか、「全方位運転支援システム」が全車標準装備となった。具体的には、前方は「アダプティブLEDヘッドライトシステム」、後側方は「インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)」、「BSW(後側方車両検知警報)」、後退時は「RCTA(後退時車両検知警報)」が含まれる。また「踏み間違い衝突防止アシスト」を標準装備したことで、全車「サポカーS<ワイド>」該当車となった。

 2020年2月には「マルチベッド」仕様を追加。こちらは防水シートを標準装備としたほか、サイドマルチパイプラックをオプション設定。同年8月には一部改良が行われ、「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」を標準装備 。またプロパイロットを一部グレードで標準装備化されている。


日産 セレナ(5代目/C27)のグレード別中古車相場は?
 主なグレードは、「X」、「XV」、「G」、「ハイウェイスター」、「ハイウェイスターG」、「ハイウェイスターV」で構成される。各グレードには2.0L、2.0L(マイルドハイブリッド)、e-POWERと3タイプのパワートレインから選択可能。マイルドハイブリッドは、2WDまたは4WDを設定(それ以外は2WDのみ)。ここでは、グレード別の中古車相場をみていきたい。


「X」/「XV」/「e-POWER X」/「e-POWER XV」
 セレナのベーシックグレードが「X」。インテリジェントエマージェンシーブレーキなどの先進安全装備が標準となるが、プロパイロットは装着不可。本革巻きステアリングやステアリングヒーターもオプションとなっている。なお、ひとつ上の「XV」には、プロパイロットなどの一部装備がオプション設定されている。

 中古車市場をみると、物件数がやや少なめ。中古車平均価格は、「X」が186万円、「XV」が264万円、「e-POWER X」が250万円、「e-POWER XV」が301万円と、e-POWER系がやはり高値だ。ただしこのなかでは2.0Lの「X」の物件多く、e-POWERは数が少なめとなっている。


「G」/「e-POWER G」
 LEDヘッドライト/フォグランプを採用した上級グレードの「G」。インテリアは、インテリジェントルームミラー、本革巻きステアリング、ドアトリムレザー調クロス、合成皮革シート、プラズマクラスター搭載エアコンを採用し、ワンランク上の上質さを実現。プロパイロットはオプションで搭載できる。

 中古車は、「X」と比べてさらに少ない。e-POWERはほとんど流通しておらず、2.0Lの「G」がわずかに存在する程度だ。「G」の中古車平均価格は190万円。


「ハイウェイスター」/「e-POWER ハイウェイスター」
 専用エクステリアを持つハイウェイスター系は、セレナ人気グレードの筆頭だ。こちらは全幅1740mmとなっており、3ナンバーサイズとなる。ここで紹介するのは、ハイウェイスター系の最もベーシックなグレードで、装備内容は「X」や「e-POWER X」とほぼ同じ。しかし本革巻きステアリングが標準装備となっている。

 中古車は、2.0L車は豊富に流通するが、e-POWERが非常に少ない状況。中古車平均価格は、「ハイウェイスター」が207万円、「e-POWER」が306万円とかなり差がある。前者は100万円台後半の物件も目立ち、ねらいやすいグレードである。


「ハイウェイスターG」/「e-POWER ハイウェイスターG」
 ハイウェイスターの上級グレードが「ハイウェイスターG」。LEDヘッドライト、専用LEDリアコンビランプ、両側ハンズフリーオートスライドドアを標準装備する。

 こちらもほかのグレードと同じくe-POWERが少ない傾向にある。中古車平均価格は「ハイウェイスター」が213万円、「e-POWER ハイウェイスターG」が339万円。後者は物件が少なく探しにくいのが難点だ。


「ハイウェイスターV」/「e-POWER ハイウェイスターV」
 超ロングスライドシート、ハンズフリーオートスライドドアなどの人気アイテムを盛り込んだグレードが盛り込まれたVシリーズ。当初は「Vセレクション」という特別仕様車として設定されたが、2018年以降カタログモデルとして販売されている。

 e-POWERを含めて物件数は非常に多く、中古車の大きな割合を占めている。中古車平均価格は、「ハイウェイスターV」が295万円、「e-POWER ハイウェイスターV」が320万円。高年式の物件が中心となるため相場が高いが、コンディションのよい個体が揃う。e-POWERを希望するなら候補に入れておきたいグレードだ。

※上の記述は、2021年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。中古車平均価格は2023年2月時点のデータ。


まとめ
 人気ジャンルゆえ、物件数が豊富で探しやすいのがセレナの最大の魅力。先代モデルならば100万円台後半の予算からねらえる。グレードとパワートレインの組み合わせにより、豊富なバリエーションがあるのも特徴だが、2018年に追加されたe-POWERの割合は少なめ。特定のグレードにこだわりすぎると探しにくいので、欲しいのは「e-POWERか否か」で決めるとよい。e-POWERねらいなら200万円台後半の予算は確保しておきたいところ。新型登場により相場が下がっていく可能性もあるので、今後の動向にも注目していきたい。

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